若ハゲは周りの目がすごく辛いですが744-1

 ハゲやすい家系だった自分

私は30歳を越えたあたりからハゲ始めた若ハゲです。

そもそも私の家系は代々男がハゲ易く、父親も若ハゲでした。

父親を含む家族一同から、「将来確実にハゲるから覚悟しておけ」

冗談混じりにも日常的に脅されていたのを今でも鮮明に記憶しています。

これだけ忠告されていたのですから、遺伝的にハゲることがわかっていたのです。

やはり自分の髪の毛がなくなっていくというのは辛いものであります、

今思えば、このときに植毛なりしていればなにか変わったかもしれません。

しかし当時の私は頭頂部の髪がうっすらとなくなっていくのをただ見ているだけでした。

 

薄くなり始めてからの自分

そして、丁度このあたりから周りの目が気になるようになって来ました。

普段町を歩いているだけでも自分の頭を見て笑っているのではないのかと考えるようになったのです。

おそらく他の人は、若ハゲを見つけただけで笑うような人間ではないので、私の気のせいだったのです。

ですが当時の私はそれが気になって仕方ありませんした

ほどなくして、私が友人に会ったそのとき、開口一番に「お前ハゲたな!若ハゲやんけ!」とと心ない言葉。

人の気も知らずにとんでもないことを言われました。

やはり私は客観的に見た印象が若ハゲなんだなと改めて痛感し、普段の被害妄想に拍車がかかりました。

しかし、このままナーバスなっていても仕方が無いと思い、外出するときは帽子をかぶるようにしました。

こうすることにより、周囲に自分が若ハゲであることを悟られずに済むのです。

 

少しでも対策を講じた結果

こうしているうちに、自分が若ハゲであるということに対して目を背けないでいられるようになりました。

たとえ自分が若ハゲであっても普通の交友関係を築けることもわかったし、たとえ自分が若ハゲであっても彼女を作ることもできました。

所詮人の悩みというのは悩んでいる当事者の問題であることが多いのです。

自分が若ハゲで悩んでいたとしても、悩みをもろともせず前向きに生きていくということこそが重要なのです。

私はハゲに人生を教わりました。



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