育毛が話題となる年代となってしまった

髪の毛が薄い人のことを笑い話にできる年代は二十代の最初の頃だけです。

後半になってくると、徐々に頭部に地肌が目立つ人間も出てきてあまり話題にもしにくくなってきます。

それを忘れて笑い話にしていると思わぬところで地雷を踏んで喧嘩になってしまう恐れもあります。

私もあまり人のことを言える立場ではなく少し前までは頭が薄いことに笑えていたのですが、どんどん真剣な悩みとなってきました。

周囲も気を使うようになったのですが、そういう時に重宝する話題であり実際に参考ともなるのが育毛の話です。

みんなそれぞれ自分独自の育毛への理論を持っていたりするので聞いていて笑えてきます。

私も必ずシャワーは朝に入るのが育毛への持論として持っています。

朝にシャワーを浴びるという人は少なくありません。

確かに夜遅く帰ってくるような仕事の人は帰ってすぐに寝てしまって朝にシャワーを済ませる人が多いでしょう、それが楽なのもわかります。

しかし寝ている間に前日に溜まった頭皮の汚れが育毛を阻害し、さらには朝のうちに洗髪すればそのせいで頭皮や毛根の保護に必要となる脂まで洗い流してしまってこれまた育毛に良くない環境となると聞いたのです。

私と同じ考えの人は多くて、特に自分の毛髪に自信がない人ほど朝早くにシャワーを浴びるのは避けていました。

他には育毛のために寝る前のマッサージを欠かさないという人もいました。

育毛には頭皮への刺激が直接効くと言います。

血行を良くして毛根に栄養が行き届きやすい環境にするために頭皮マッサージをするのです。

なかには会議中など時間が空いた時には必ず育毛のためのマッサージをやっているという強者がいます。

ただし職場に育毛はもう手遅れの人がいたりすると嫌味になるのでそれだけは注意しているという笑い話もありました。

同年代のそうした育毛への努力を聞いて、私もよく考えていかないと周りにさらに気を使われることになってしまうなと戦々恐々としています。

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